5年に1度の国勢調査、なぜ勤務先名が必要なのか、対象期間の意味など毎回思うあれこれ

5年に1度の国勢調査、なぜ勤務先名が必要なのか、対象期間の意味など毎回思うあれこれ

カテゴリー「四方山話」なので言葉づかいも「ですます」ではなく、
箇条書きで、思うままつれづれに…(笑)

 

5年に一度の国勢調査。
1920年開始から今回で100周年とか。へぇ~oヾ( ̄o ̄)
回数は今回で21回目。

新型コロナ騒動の2020年、インターネットでの回答は
今まで以上に便利でいいけれど、ID、アクセスキー等が
わからないと回答できず…。
(ウチは9/19現在届いていないため、実物は実家のを参照(笑))

5年前は別ブログで色々毒を吐いていたけれど、その時も
10月に国勢調査について色々書いていた。
納得いかないことを(笑)
終了したブログなのになぜかその記事のアクセスが最近すごい!

 

今回も調査内容に変更が無さそうなので、思うことは
同じだけど、総務省統計局の国勢調査2020「よくある質問」
書いてあることもあったので、それを参考にまとめてみました。
※ブログ内見出しのタイトルは順不同 
※タイトル末尾( )内は「国勢調査2020「よくある質問」の質問番号

 

 

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国勢調査の目的と調査基準

【 目  的 】
国内の人口・世帯の実態を把握し、国及び
地方公共団体における各種行政施策その他の
基礎資料を得ること

【調査基準】
令和2年10月1日午前零時現在が対象。

 

基本、国勢調査自体に反対しているのではなく、
全国民からきちんと正しいデータを得ることができれば、
各市区町村、自治体の避難所計画・災害対策、介護、
子育て支援、都市計画など色々なことに役立っていいと思う。

地方交付税の交付額の配分を算定するための参考データ
などにもなるようだし。

 

何かをやろうとする時、事前に調査し統計を取るのは大事大事♪
その結果をきちんと活かすのなら。

 

でも、色々な個人情報や、必要とは思えない勤務先名
書かせ、それらのデータを本当に活かしているのかどうかが疑問!

 

また、仕事をしていた、していない等の回答欄も
「9/24~9/30の間に」と限定していることが謎。

そして、こんな調査じゃ全く意味ないのでは?
と思える回答例(後述)

この2点が国勢調査のたびに納得行かず。。

前回は「電話番号を書く必要もあるのか?」と確認したら
「不備があった時の問合せに必要」と言われ、何となく納得(笑)

 

 

国勢調査2020「よくある質問」
Q1-2国勢調査の結果は、どのようなことに役立っているのですか。
とあるけど、読む気にならない、何だかよくわからない
回答なので、興味のある人は読んでみてください。

 

前回(2015年)と調査項目に変更はないのか?(Q5-1 )

まず、国勢調査は5年に一度ということは知っていたけど、
毎回同じではなく、調査項目が違うらしい。

・西暦の末尾が0の年は「大規模調査」
・末尾が5の年には「簡易調査」

これは知らなかった!
つまり、今回2020年は「大規模調査」

「大規模調査」は19項目
「簡易調査」は17項目
とのこと。

 icon-check-square 「在学、卒業等教育の状況」
 icon-check-square 「従業地又は通学地までの利用交通手段」

この2項目が「大規模調査」にはあり、「簡易調査」にはない。
(あまり変わらないから全部一緒でいいのに…)

※「大規模調査」は前回2010年の「住宅の床面積」が削除。
 あ~、確か以前は「坪数」で答えさせられ、
 そんなの知るか!計算方法がわからない!と思った記憶が(笑)

 

ちなみに、国勢調査2020「よくある質問」に掲載されていた具体的な項目

 

 

回答したくない項目は記入しなくてもいいのか?(Q1-10)

国勢調査の調査項目は、我が国の人口・世帯の実態を把握するために必要不可欠なものであり、そのため、統計法によって、調査対象者に回答していただく義務(報告義務)を課して行っているものです(統計法第13条)。
また、報告を拒んだり虚偽の報告をしたりした場合の罰則も規定されています(統計法第61条第1号)。

国勢調査2020「よくある質問」より

国勢調査に回答するのは「義務」だそうです。
う~ん。。。だったら本当に必要な情報だけにしてほしい!

おまけに、拒否したり虚偽の回答をした場合
罰則も規定されているとか(統計法第61条第1号)

具体的には「50万円以下の罰金に処する」のこと。
そもそも統計法って何?

 

正直、前回も納得いかず、問い合わせたのが、
「なぜ勤務先名、会社名を書かなければならないのか?」ということ。

電話で問い合わせても、まともな回答を得られず。

Q&Aに書いてあるようなことを言うだけ。
「産業」を把握し、我が国の人口の経済活動の実態を明らかにするため」
と言われても、意味わかりません!

 

今回、これについては「よくある質問」に掲載されてはいたけれど…。

 

 

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なぜ勤め先の名称を調査するのか?(Q5-25)

なぜ勤め先名を書かないといけないのか?と
思ってる人は検索キーワードを見ても多いようです。

TVのワイドショーでもコメンテーターが、
「なぜ勤務先名を書く必要があるのかわからない」と言っていた。

 

勤務先の事業内容や、業種、職種を細かく書くのは
別にいいと思っている。
国勢調査をする目的にも合っていると思うし。

大昔だったら、林業、漁業なども多かっただろうけど、
その後IT業界や今はどういう企業、需要があるのかなど
色々わかっていいと思う。

その会社でどういう仕事をしているのか「仕事内容」を書く。
それで十分では?

9/19現在私の手元にはまだない(笑)ガイドブックには
 

「勤め先・業主などの名称及び事業の内容…」などは
就労支援など、雇用の安定や地域の活性化を図るための
各種施策に欠くことのできないデータとして活用されます。

とある。

で?
勤め先名は必要?

社名が分かったから何がわかるのか?

「佐藤商店」と書いても
商社もあれば、建設業、菓子屋、八百屋かもしれない。
必要なのはやはり業種、事業内容であって社名ではないはず。

皆が書いた「勤め先名称」とその「事業内容」を
回収後いちいち照合、確認しているとは思えない。

 

この「よくある質問」Q5-25の正確な質問内容は
Q5-25 なぜ「勤め先・業主などの名称及び事業の内容」の項目を調査するのですか。

回答を見ても、勤め先名称のことには触れてなく、
事業内容を書く説明として一緒に書かれている。

贔屓目に見て、勤め先の名称に対する回答はこれ?と
かろうじて思えるのが、最後の4行????
(この回答の前半、全てはサイトで確認してください)

「勤め先・業主などの名称及び事業の内容」は、分類を正確に行うために回答いただいているものであり、そのまま集計されるものではありません。

【利用例】
雇用・失業政策、産業振興計画、地域振興計画、国民(県民)経済計算 等

国勢調査2020「よくある質問」より

いきなり最後の【利用例】も何?ですが。。

 

総務省統計局のサイトにある
「平成32年国勢調査第1次試験調査の基本に関するQ&A(回答)

問5-26 勤め先の名称など、プライバシーに関する項目は、どうしても答えなければならないのですか。

回答の後半にそれらしきことが書いてある。

なお、勤め先の名称は、就労支援などの雇用の安定化や地域の活性化を図る諸施策のほか、経済関係施策や将来計画を立てるための資料となる「産業」の統計を得るのに不可欠のものですので、ご記入をよろしくお願いします。

これを読んでも、なぜ勤務先名を書かせるのか全くわからない。

 

勤務先名を書けば、ブラック企業の場合、
何とかしてくれるわけでもないでしょうに。

 

仮に勤務先名を書いたとしても、
「㈱佐藤商店」なのに「佐藤商店㈱」とうっかり間違えて
記入してしまったら、もう別会社になってしまうし。

あえて㈱や㈲などを付けなかったら、正確に把握できないし。

長~い英語の企業名なんかABCとかD&Eとか略して書く人もいるだろうし。

 

こんな状態でも正確な分類の参考になると???

「そのまま集計されるわけではありません」とあるけど
集計できる訳ないんだし(笑)

分類だって正確に行えるとは思えないから、勤務先名
要らないでしょうがー!

仕事をした調査期間がなぜ9/24~9/30まで?

なぜ、こんな9/24~9/30までのピンポイント期間のことを書かせるのか?

9/20まで働いていて、また次の仕事が10/2~長期で働く場合でも、
その9/24~9/30の1週間仕事をしていなかったら「仕事はしていない」にするらしいけど…。

「よくある質問」のQ5-18とQ5-19にも

 Q5-18  
日々雇用されている者ですが、
9月24日から30日まで少しも仕事をしなかった場合、「仕事を休んでいた」とするのですか。


 Q5-19  
ふだんパートタイムや内職をしている主婦ですが、
9月24日から30日まで少しも仕事をしなかった場合、「仕事を休んでいた」とするのですか。

というのがあった。

回答は何だか色々書いてあったけど、結論は

Q5-18の回答は「仕事を探していた」
Q5-19の回答は「家事」

この回答を見た時、えぇえぇえぇ? 

質問者2人は
「普段は日々雇用されている」
「普段はパートタイムや内職をしている」

にも関わらず、たまたま9/24~9/30仕事をしていなかっただけで、これ?

極端な話、2020年1月からの約9ヶ月働いていたのに、
その内7日間だけ仕事をしていなかっただけで「家事」「求職中」?

調査基準の10/1現在も仕事をしていなかったとして、
10/2以降また日々仕事をしたとして、1年の内10日弱だけ
働いていなくてこれ?

普段は1年の内の大半仕事をしているのに、
調査のたった1週間のことを記載すること自体、何の意味があるのか?

全然正確な調査ではないのでは?

 

回答率100%?本当に全国民が提出?虚偽報告、空欄はないのか?

国勢調査は
「回答を拒んだり虚偽の報告をした場合、罰則」
書いてあったけど、本当に全員回答してるのか???
虚偽報告や書きたくない所は空欄の人は居ないのか?

 

回答率と回収率の違い

先日、TVのワイドショーで国勢調査のことをやっていた。

統計上では回答率は100%となっているらしいけど
回収率は前回は86.9%だったとか。

13.1%も未回収だったのに統計上では回答率は100%

なぜかというと、調査員が近隣の住民から聞き取り調査を行い、
調査員が記入して提出しているからだとか…。

スタジオも私もえぇえぇえ~?(笑)

「回答したのは本人じゃない」ってことね。。。

 

大昔ならわかるけど、東京のマンション、アパートなど
今は隣に誰が住んでいるかすらわからない世の中。
それは無理でしょう。。

 

でも、前回だけでも未回収が13.1%もあったのに、
その穴埋めを調査員は本当に全てできたのか甚だ疑問!
本当に回答率100%???

 

 

虚偽報告・記入漏れ(空欄)は無いのか?

インターネット回答は空欄があると、警告が出たり
先へ進めないはずなので記入漏れはないはず。

 

調査票に手書きの場合は
故意だろうと、うっかりだろうと記入漏れがあっても
そのまま出してしまえばわからない。

後から電話や何かで「空欄でしたが」と指摘されるのかが謎。。

「虚偽の報告」に関しては、記入してある以上
調査員が訪問してきて確認しようがないと思う。
よほど突拍子もないことを書かない限り。

 

実際、ネットの質問サイトなどでも、
どこまでが本当なのか真偽のほどは不明だけど、

・適当なことを書いて出した
・未提出で、調査員が来て指摘されたけど「もう郵送した」と回答
・会社名を書かずに出したら調査員がしつこく訪問して訊いてきた
・周囲や職場の同僚で提出していない人が結構いるが実際罰則を
 受けた人は居ない。

他にも提出しなかったら、調査員が何度も訪問してきて
訊いて来たが、それでも提出しなかったら行政センター課長
まで訪問して来たとか。
それでも提出しなかったという人もいました。

逆にそこまで頑なに提出しない理由を訊いてみたい(笑)

こういうネットの投稿はどこまで本当かとは思うけど、
未提出、未記入欄があると調査員が訪問してくるという
投稿は多かったのは事実です。

罰金を取られた人はいないようだけど。。。

 

最後に…

これも先日のTVのワイドショーでやっていたけど、

偽調査員が訪問して口座番号やカード番号を訊きだそう
としたり、インターネット回答も偽サイトに注意!とのこと。

必ず配布されたインターネットの利用ガイドに書いて
あるURL、サイトやQRコードからアクセスしましょう。

質問内容に
「資産はどのくらい?」とか口座番号等
お金に絡むことを記入する項目はないので、万が一
調査員が訊いてきたら、偽者なので注意!

今回、新型コロナウイルスのこともあり、
調査員の応募は前回より少なかったそうな。特に高齢者。

回答に不備があったり、未提出の人がいると
調査員が何度も訪問して確認したり大変だし、
それでも拒否されると苦痛、屈辱だと思う。

何より調査員派遣などそういう経費もかかるので
「義務」というなら、回答拒否、虚偽の報告者は
本当に「罰金」を取ればいいのに。

ただし、そうするからには皆が納得の行くような書式にしてほしい。

そして、当たり前だけど情報漏洩等絶対にないようにし
国民の生活が良くなるためにきちんと活用して欲しいと思う。

行政上の施策への利用
これだけでもざっと下記のようなことに利用されるらしいので
正当な理由が無い限り提出は拒否らず、回答しましょう♪

納得いかないことがあっても(笑)

◆少子・高齢化関連
・年金・医療費の負担と給付について
・高齢者福祉問題
・子育て支援環境の充実

◆防災関連
・防災計画の策定
・災害復興計画の策定
・被害予測
・被害予測システムの開発

◆地域活性化関連
・都市再生プロジェクト推進事業
・都市交通計画・交通網整備